クローズド・ノート

今日の1冊はコレ!!

 クローズド・ノート
 雫井脩介


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綴られた文字というのは、
どうして こんなにあたたかい感じがするのだろう。

同じ言葉でも、耳から入ってくるのとは、また違う。
目で追って、頭で考えて、心で感じるまでに、
ゆっくりと時間が流れるからなのだろうか。

声だと一瞬で消えてしまう言葉も、
綴ることによって永遠になるからだろうか。

普段、他人との衝突を恐れて自分の考えを口にできない、
そのくせ考えても答えが出ないようなことを
いつまでも思い悩む私は、 綴るという行為が好きだ。

誰に見せるわけでもない、大した内容でもないのだけれど、
綴ることで自分の感情に折り合いをつけているのかもしれない。

万年筆にまつわるエピソードが描かれているのも、
私の思う「綴ることの美学」にふさわしい。

ひそかに身をひそめていた言葉が、
綴った人の思いを超えて、
どこかで誰かの人生に影響を与えることがある。

その奇跡を描いたのがこの本で、
私自身もまた、ここに綴られている思いに、
そっと背中を押された様な気がした。


明日から、 仙台に行って来ます。
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by minicat_orange | 2007-03-09 01:32 | ☆今日の1冊
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