カテゴリ:☆今日の1冊( 15 )

暮らす。

なんとなく気になって手にとった本に、
すてきなことが書いてあったから、
忘れないように書き留めておこう。

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「暮らす」(国語辞典より)
寝たり、起きたり、食事をしたり、仕事をしたり、遊んだり、
などして、1日1日を生きていくこと。

「暮らすこと」とは、
ああしよう、こうしよう、と意気込むことでも、
無理をして頑張ることでもなく、
自然に流れるまま、
なるようになっていくもの。


あぁ、私。
こんな風に暮らしていきたいなぁ。
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by minicat_orange | 2010-12-07 23:12 | ☆今日の1冊

アマゾンの侍たち × 岡本太郎

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相手に伝わらなくてもいいんだと思って
純粋さをつらぬけば、
逆にその純粋さは伝わるんだよ。
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by minicat_orange | 2009-05-10 22:26 | ☆今日の1冊

今、ここからすべての場所へ

「今、ここからすべての場所へ」
    茂木健一郎【著】

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この本と目が合って、
そのまましばらく書棚の前でじっと見つめてしまった。

無数の蝶が、不思議な青い光を放ちながら飛び立っていく様が描かれた表紙と、
そこに凛と存在する「今、ここからすべての場所へ」というタイトル。
ただそれを見ただけで、この本が秘めている広がりを感じたような気がした。

この本は、旅・人生を静かに見つめたエッセイ集。
決してとどまることのない「今、ここ」を生き続ける私たちにとって、
儚くも空しくも思える人生という旅。
その中で人は、森羅万象の中に心の内を見るのかもしれない。

旅をするとき、その土地の人にはなれなくても、
土を踏みしめ、空気を吸い、その気分に浸ることはできる。
普段なら気づかないものにふれ、自分を見つめ直すことができる。

「今、ここ」から逃れることのできないひとつの肉体である私たちは、
どうしようもなく限られた存在であるように思える。
しかし、その儚さや空しさをありのまま受け入れることで、
精神的なものはどこまでも深く広がっていける。

「今、ここ」にある脳が、
形のないもの、存在を超えたものを生み出すことができる。

世界が、人生が、今が、未来が、
これまでと少し違って見えるようになる一冊。
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by minicat_orange | 2009-03-29 01:46 | ☆今日の1冊

気分転換におすすめの本

「辰巳芳子にまなぶ希望をはぐくむ日々の食卓」

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炊きたての白いご飯に、
旬の野菜がたっぷり入ったお味噌汁を口にするだけで、
なんだかほっとして心が落ち着くことはありませんか。

この本は、食や料理のことを語りながら、
それらを通して日々の生活を
良質なものにするための知恵を教えてくれます。
「食」ひとつに対する姿勢を変えるだけで、
日々の暮らしはまったく違うものになり得るのかもしれません。
たしかに私たちは、一日に三度、一年にして一〇九五回も食事をするのですから、
単におなかを満たすものであればいいというのはもったいない気がします。

私は料理をするのが好きで、よく台所に立ちます。
どんなに忙しく疲れているときでも、
手間をかけて作った料理を食べていると、
「今、私はちゃんと生活している」という気分になります。
豪華な食材を使ったり、
レストランみたいにオシャレに盛り付けたり、
そういう特別なことではなくて。
ただ丁寧に料理を作って食す、
その静かな流れの中に
良質な生活の本質があるように思います。
味つけにしても、
こってりとした濃い味つけも決して嫌いではないけれど、
素材の味がしっかりと際立つシンプルな料理にはかないません。
そしてそういうシンプルな料理こそ、
手間もかかり、繊細に心を表すのだと思います。

心穏やかに日々を過ごすのが難しくなっている現代だからこそ、
もう一度暮らしの基本である
「食」を大切にすることから始めようと思わせてくれる本です。
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by minicat_orange | 2008-12-13 16:56 | ☆今日の1冊

「自分」から自由になる沈黙入門


「自分」から自由になる沈黙入門
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小池 龍之介 著

「自分」から自由になる、というフレーズに惹かれて手に取った。
些細なことでイライラして、余裕がない。
口から出るのは愚痴ばかり。
そして、自己嫌悪の繰り返し。
そんな「自分」から自由になる方法を教えてくれる。
この本で語られる「沈黙」は、
自己顕示欲の濃度を薄くしましょうよ、という意味である。

自分のことを「自分大好き人間」だなんて思いたくないけれど。
思い通りにならなくてイライラする、
自分の主張を人に押しつけてスッキリする、
どうしようもないことを悩んでクヨクヨする。
どれも根底には「オンリーワンな私の価値を理解して欲しい」欲求が
あると気づかされる。

それが伝わったからといって、誰が嬉しい気持ちになるわけでもない内容なら、
そんな考えは葬ってしまえばいいだけの話であります。(本文より)


貪欲、瞋恚(怒り)、愚痴、
いらないもの、余計なものをたくさん背負ってしまっているから人は苦労する。
捨てたいと思いながら捨てられないものもある。
そういうものに、必死にしがみついていることさえある。

ある意味それが人間らしさであるとも言えるし、
日常の中でそれを超越するのは困難かもしれない。
ただ、そんな「自分」に苦しくなったとき、
こうして心静かに「自分」を解放することができたら、
もっと肩の力を抜いて生きられる気がする。
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by minicat_orange | 2008-09-08 22:33 | ☆今日の1冊

ゴールデンスランバー


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著者: 伊坂幸太郎

こんなに面白い本に出会ったのは、本当に久しぶり!!
ぜひみなさんにオススメしたい1冊です。



読み終えた後、しばらく興奮で眠れなくなってしまった。

人生最大の危機に陥ったとき、自分を救ってくれるものは何だろう。
ふと、そんなことを思った。

突然、首相暗殺の濡れ衣を着せられた主人公。
果たして、国家的な陰謀から逃れることはできるのか??
彼の逃亡の記録がスリリングに綴られている。

息が詰まるほどの緊張感とスピード感。
何の脈絡も無くシャッフルされているかのような過去と現在。
そこに、さりげなくかつ巧妙に散りばめられ、
やがて鮮やかに収斂される伏線。
最後まで期待を裏切らないストーリー展開。
早く先を読み進めたい思いと、読み終えてしまいたくない思いが交錯し、
とにかくどっぷり世界に引き込まれてしまった。

話の面白さもさることながら、
主人公を取り巻く人々もまた、皆個性豊かで魅力的である。
それぞれが葛藤を抱えながら、
時に気まぐれに、時に自分の人生をかけて、主人公に手を差し伸べる。
それら一つ一つのストーリーが、あったかくてやさしくて強い。
まさに、「人間の最大の武器は、習慣と信頼だ」という言葉を思わせてくれる。
非現実的にも思えるこの小説の設定に不思議と自然に感情移入できるのは、
このようなリアルで人間的なエピソードに支えられているからなのかもしれない。
 
単なるミステリーとしてだけではなく、
人間を描いた小説としても楽しめる一冊だと思った。
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by minicat_orange | 2008-07-12 16:30 | ☆今日の1冊

本からはじまる物語

「本からはじまる物語」

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扉をひらく。
扉の向こうに待ち受けている世界。

私たちは 表紙という名の扉を開き、
そこから広がる世界を見つめ、
時として その世界を生きる。

本が、そういう存在でやまないことを
気づかせてくれる一冊。

この本は、18人の作家が、
「本」や「本屋」を舞台に描いた アンソロジーである。
本好きとして、手に取らずにはいられないタイトルだったのだが、
読んでみて もっと「本」が好きになった。

ここに 18通りのストーリーがあるように、
本は活字としての意味を超えて、世界を創造する。
だから、本を媒体として世界と人はつながる。
一冊の本との出会いが、人生を変えることもある。

いくつかの作品の中に描かれている、
本が鳥のように飛び立っていく情景が、
私の目にも浮かんでくる。

これまでたくさんの本と出会い、
またこれからもずっと出会い続けるだろう。

私たち読者は、
そうやってそれぞれが 「本からはじまる物語」を生きている。

だから、本を求めるのかもしれない。
この本を開けば、本にもっともっと近づきたくなるような、
あなただけの物語が きっと見つかるはず。
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by minicat_orange | 2008-02-12 23:35 | ☆今日の1冊

犯人に告ぐ

「犯人に告ぐ」(文庫版)          
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私は、普段こういう類の小説は、まったくと言っていいほど読まない。
ミステリーというのか、警察小説というのか。
決してキライとかではなくて、 楽しみ方が下手なのだと思う。

事件の犯人やトリックを推理しようという欲求はあんまりなくて、
ただ淡々と読み進めてしまうから、
決してつまらないわけではないのだけれど、
読み終わった後「ふーん・・・。」となりがち。

それでも、この本を読んでみようと思ったのは、
「クローズド・ノート」を書いた雫井脩介さんの本だったから。
以前、このブログでも紹介したけど、
「クローズド・ノート」はとってもあったかい本だったから。
映画化に際して文庫化されたらしいので、
読んでみました。

まず、率直な感想は、
すごーくおもしろい!!
ミステリーに不慣れな私でも、かなり楽しめました。
毎日、通勤の電車の中で読んでいたのだけれど、
続きが気になって気になって、
駅に着いてしまうと「あぁ、もっと読みたい」と我慢できず、
大江戸線の長い長いエスカレーターでもつい本を開いてしまう程、
衝撃的なおもしろさでした。

巻島という刑事の苦い過去からはじまる。
彼は、誘拐犯を取り逃がし、誘拐された子どもは殺されてしまう。
その上、その後の記者会見で醜態をさらし、 世間の非難を浴びる。

その6年後。
小さな子どもを狙った 新たな連続誘拐殺人事件が起こる。
捜査は難航し、警察に対する批判はピークに達する。

「劇場型犯罪」への対抗策として持ち上がったのが、「劇場型捜査」。
テレビから犯人に呼びかけ、劇場へ引っ張り出そうという作戦。
その役に抜擢されたのが、巻島だった。

警察内外にひしめく敵の中、
巻島は事件へと立ち向かっていく。

この小説のおもしろさは、
やはり人間の描かれ方によるものだと思う。
ミステリーでありながら、人間心理を衝いている。

最大の魅力が、巻島にあるのは言うまでもない。
アウトローなキャラだが、
そこに至った経緯は特異でも何でもない。
この社会に生きるものになら、誰にでも起こりかねない。

そして脇を固める登場人物も、
それぞれみな「人間」というものを端的に表している。

正義感、出世欲、責任感。
妥協、あきらめ、ずるさ。
愛情、孤独感、独占欲。
社会に対する怒り、不安。

どれもこれも、
誰もが 当たり前に持っているものである。

そのバランスが崩れ、
何かの拍子にひとつのものが爆発してしまう。
そうして人は、過ちをおかすのかもしれない。

ミステリーを、こういう切り口で読めるとは思わなかった。
事件は実際にこの世界でいくつも起きているのだから、
もはや ミステリーなどと呼んでいられないのかもしれない。

映画も観に行こうと思う。
自分にも、弱いところがたくさんあるから。
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by minicat_orange | 2007-10-26 09:05 | ☆今日の1冊

求めない

     「求めない 」 加島祥造
    
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「求めない」は、私とは対極の域だと思う。
求めすぎるくらいに生きてきたから。

タイトルに惹かれて、思わずこの本を手にとった衝動を、
好奇心と呼べるのかはわからない。
好奇心自体、そもそも「求める」塊のようなものだから。
ただ少なくとも、救いだとか心の解放だとか、
そういうものを求めたわけではない。
潜在意識がこの本の存在を求めたという感じ。

私は、人生訓みたいなものは苦手な方で、
自分自身の頭で思索することを何より頑なに信じていたりする。
しかし、この本に書かれている言葉たちは、
決して押しつけがましくなく、むしろ「求めない」のだ。
誰かの人生に影響を与えたり、
誰かの心に留まることを「求めない」。

人が求める存在であることは否めない。
人は、求めることで動くのだから。
それを承知のうえで読むと、
自分が求めすぎていたことに気がつく。
そして今、充分持っていることを知る。

あれが欲しい、これがしたい、もっともっと、
という思いには、終わりがない。
ひとつ手に入れても、ひとつ叶っても、
また次から次へと求め続ける。
それによって、かえって自分が追い詰められていたとしても、
そこに思い至ることはない。
この充たされない思いは、
まだまだ何もかも足りないからなのだという錯覚に陥る。

ただ、本当に心も体も切実に求めているものならば、
無理して頑張ったりしなくても、
自然にそちらへ向いていくものなのではないか。
頭だけで、心や体を置き去りにしたまま、
求めすぎてはいけない。

そう思えたことで、
ダメな自分も許せるような気がした。
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by minicat_orange | 2007-10-09 20:39 | ☆今日の1冊

星野富弘全詩集


星野富弘全詩集〈1〉花と       星野富弘全詩集〈2〉空に
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星野さんの詩集に出会ったのは、小学生のときだった。

初めは、その美しい草花の挿絵に惹かれ 手に取った後で、
それが筆を口にくわえて書かれたものだと知った。

単純に「すごい」と思ったけれど、
その挿絵に添えられた詩を読んで
もっと衝撃を受けたことを今でも覚えている。

黒い土に根を張り どぶ水を吸って なぜきれいに咲けるのだろう
私は 大勢の人の愛の中にいて なぜみにくいことばかり考えるのだろう

(「はなしょうぶ」より)

自然の中に身をおき、
自分に重ねながらその移ろいや儚さに思いを寄せ、
恩恵に感謝することで、 自分を見つめることができる。
人にやさしくなれる。

小学生だった私は、
まだそこまで理解できていたわけではない。

それでも幼心に その言葉をずっと覚えておきたいと
何度も何度もノートの隅に書き写していた。

あの頃の方が、
今よりずっと大切なことに敏感だったのかもしれない。
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by minicat_orange | 2007-07-16 23:28 | ☆今日の1冊