ぶた大根を作りました。 そして、その数日後。 残ったぶた大根の汁に、 玉ねぎとじゃがいもを無造作に入れて、 肉じゃがにしました。 余計な調味料なんて加えなくても、 ぶた大根のいいダシが出ているので、 かなりおいしくできるんです。 よく、老舗の料理屋さんとかで、 「創業以来注ぎ足してきた秘伝のタレ」 とかいうのを 耳にします。 もう具を食べ尽くした、何の価値もないような汁でも、 手を加えながら大切に保存していけば、 重ねた歴史の分だけ むしろおいしくなるという訳です。 人間だって、きっとそうなんでしょう。 無駄なことなんてひとつもなくて、 大切に時を重ねていけば、 それだけ深みのある人間になれるのでしょう。 ただ、それは「大切に時を重ねていけば」の話。 鍋に残った汁も、何もしないで放置すれば腐ってしまうように。 重ねる努力をしなければ、そこまで。 また一から作り直さなければなりません。 一から作っても、毎回おいしくできればいいし。 ずっと同じような味ばかりじゃ飽きる。 それも、事実だけれど。 「秘伝のタレ」を持ってるお店は、強いと思うのです。 ここぞというときに、 「うちの店は、この味で勝負だ!!」 「私は、これで勝負だ!!」 と言い切れるものがあるって、とても強いと思うのです。 形を変えても、変わらない何か。 何かを変えずに、形を変えていく。 どちらにしろ、努力をしなければ何も変わらない。 鍋の中に見つけた、答えでした。
by minicat_orange
| 2007-07-14 17:40
| ☆にっき
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