2007年 06月 09日 ( 1 )

正義のミカタ ~I'm a loser~


正義のミカタ ~I'm a loser~

本多 孝好


f0066464_1024268.jpg










正義ってなんだ??

これを読み終えたすべての人が きっとわからなくなる。
もちろん私も、そう。


ひどいイジメに ただひたすら耐え忍んできた主人公。
大学で「正義のミカタ研究部」に入部したことで、
彼の人生は変わる。

大学で起きるあらゆる問題を 正義の名の下に解決していく。
彼にとってそこは、居心地のいい場所だった。
でも、彼は疑問を感じ始める。
そして そこにとどまることはせずに、
自分のやり方で 自分なりの正義を見つけていく。


自分の中で正しいと思い込んで 日々過ごしていること。
正義という大義名分によって 突き詰めて考えることはあまりない。
でも その正しさはどこからくる??
正解や境界は、どうやって決められている??

私たちが持っている正義の概念は、
誰かによって、
または 自分自身によって、
語られてきたものにすぎないのかもしれない。

いろんな立場の人がいる。

金持ちと貧乏。
男と女。
容姿のいい人、悪い人。
頭のいい人、悪い人。
いじめっ子といじめられっ子。
支配する人、される人。

自分の努力で変えられることもあれば、
どうしようもないこともある。

どんな状況に置かれている人にも、
正義は ひとつなんだろうか。

例えば 人間として、
これは悪いことだと 潜在的に感じるものがある。
ただ、それに対抗するものが すべて正義だとは限らない。

それなのに、正義をふりかざして戦争が行われ、
弱い立場の人が苦しめられていたりする。
正義のための戦争?? そんなのありえるだろうか。
戦争までいかなければいい??
正義を守るために ボコボコに殴るのは正しい??
どんどんわからなくなる・・・。

わからないけれど、この本を読んで思った。

人は、間違うのだ。
悪気なんてなくたって、間違う。
正義を信じるあまり、自分のことや周りのことが見えなくなったりもする。

だからこそ、一部の人間だけで正義をしきってはいけないし、
定義化なんてしちゃいけない。
正義を理由に 権力を持ったりしてもいけない。

一人ひとりが 自分の中に自分なりの正義を持って、
それに従って正しく生きる。
そういうことなのかな・・・。

厳しい現代社会の実情を理解したうえでも、
それでも なお、
努力すれば状況は変えられると
そう信じて歌い続けたい 佐藤智子でした。

私にとっての正義のミカタは、 お父さんかな・・・。
[PR]
by minicat_orange | 2007-06-09 08:40 | ☆今日の1冊